横浜水上警察署(山田高志署長)では5月16日、北京五輪から3大会連続でオリンピックに出場するなどトライアスロンで活躍する上田藍さんを1日署長に迎え、交通安全啓発の海上パレードを行った。

これは春の全国交通安全運動(5月11日〜20日)にあわせて実施されたもので、毎年世界トライアスロン大会が山下公園周辺や横浜港を会場に開催される縁で、上田さんが1日署長を務めた。上田さんは、警察用船舶に乗って山下公園や臨港パーク、赤レンガパークなどの観光地を巡り、「早めのライト点灯」や、自転車に乗る際には「ヘルメット着用」を呼び掛けた。

上田さんは「自転車の練習時は隊列で走ることが多いが、大人数で走ることはせず、少人数で一列で走る。追い抜く車が抜かしにくい状況を作らない」と説明し、「相手の人や車の立場に立って思いやることを忘れないようにしている。そのためにいつも心にゆとりを持つよう心がけている」と話していた。

4月1日から自転車乗車時のヘルメット着用が努力義務化されている。今年に入ってから、神奈川県下で7834件の人身交通事故が発生。そのうち39件は死亡事故となっている。水上署では「自転車に乗る際はヘルメットを着用して万が一に備えましょう」と注意を促している。